地価の上昇が続くバンコク

2023年も残り約1ヶ月となりました。

時が過ぎるのが本当に早く感じます。

コロナによる出入国時のPCR検査撤廃となったのが2023年5月頃となるので丁度半年程経ちますが出国できない、入国できないということが昔のことのように思えます。

最近コロナ後のタイの不動産取引はどういう状況かというご質問が多いのですがコンドミニアムに関してはやはり良いとは言えず以前と比べると停滞気味です。

2017年、2018年が外国人によるタイの不動産取引の最盛期でタイ人もよく新築コンドミニアムを購入しておりました。

各地で新築プロジェクトが立ち上がりそこら中にショールーム施設があり飛ぶように売れるプロジェクトもありました。その時が良すぎたということもありその時期と比べると流動性は高くありません。と言ってもコロナ規制が解けてまだ半年で今後バンコクに居住する外国人、タイ人はどんどん増えていくと思われます。

新築コンドミニアムの価格が下がっていくことはないかというご質問もありますが結論としては「今後も下がることは考えにくい」です。

バンコクポストの記事にもありましたがバンコクやバンコク周辺の地価は上がり続けております。

また人件費や材料費も下がるのではなく上がっております。よって新築コンドミニアムの販売価格も横ばいまたは上昇していく形となります。

2017年から2023年バンコク地価

2017年から2023年第三四半期までのバンコクの空き地の地価についてですが2017年から比べ地価は上昇を続けております。

土地の値段が上がり続けているので新築コンドミニアムも容易に開発できません。現在の市況では売れないということもデベロッパーは理解しているので2023年に発表されたバンコク都心部の新築コンドミニアムは皆無に近かったと思います。

地価があがり新築コンドミニアムが高ければ中古コンドミニアムの価格も高くなっているのではというお問い合わせもありますがこちらはそうでもありません。強気の価格では1年以上経っても成約とならず内見すらもありません。

しかしながら新築価格が高く供給が少ないので今後3年程の期間の間で今まで動きがなかった価格のリセールコンドミニアムにも目が向けられるかもしれません。住宅ローン審査が厳しい状況が続くのでタイ人が買い控えをしている状況でもあるので融資面での状況改善も重要なポイントとなります。

地価上昇率が高かったエリア

地価上昇率が高かったエリアトップ5ですがバンコク近隣のナコンパトムとサムットプラカンがトップ3に入っております。

BTS、MRT、鉄道の延線で行きやすくなったエリアですがコンドミニアム購入を推奨するエリアではなく地価上昇率がコンドミニアム購入の決め手となることもありません。

バンコクも主要な場所は既に空き地が少なく再開発するとしても莫大な経費がかかります。

バンコク中心部のラマ4、シーロムエリアのOne Bangkokやデュシタニの開発は借地プロジェクトととなり区分所有権を購入できるプロジェクトではありません。

地価の上昇により土地を売るのではなく長期賃貸借の借地プロジェクトも増えてくるかもしれません。

今後新築の供給が抑えられ、新築価格の高騰が続けば中古物件の流動性が高まると思います。

弊社は新築販売よりもリセール販売の方がメインで力を入れておりますのでそのような流れになってほしいものです。

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