タイ、バンコクのコンドミニアム市況の回復は2022年からとなるか

ナイトフランクの記事より2020年第4四半期の新築コンドミニアムプロジェクトの販売戸数、価格帯についての記事がありましたのでご紹介させていただきます。

記事の中で主に言われていることは

  • 新規プロジェクト数が減った
  • 現在の購入客層はタイ人の実需層であり、そのタイ人実需層も失業や給与削減などで住宅ローンも厳しく購入の意欲が落ちている。
  • 一部の新規プロジェクトは販売を延期している。
  • 現在の販売在庫ユニットを売り切るのに1~2年にはかかるということです。

2020年第4四半期の供給

2020年第4四半期の供給戸数は4,196戸と昨年同期比では77.8%減という結果になっております。

またその新規供給戸数の95%がバンコク郊外でバンコク都心部は皆無に等しいです。

価格帯も㎡単価40,000~75,000バーツというリーズナブルクラスのコンドミニアムが65%を占めております。

㎡6万バーツ以下の新築コンドミニアムがあるということ、広告などでもほとんど見ないのですが意外とあるのかなと半ば驚きです。

㎡単価15万バーツを超えるコンドミニアムの新規販売は一切ありませんでした。

2020年第4四半期の需要

供給戸数4,196戸に対して成約数は1,391戸と33%でした。

前年同期比17%減となります。

2020年第4四半期の価格

2020年第三四半期との比較ですがバンコク市街地や郊外では10%以上低下しておりますがバンコク都心部では5%という低下率です。

当然中心部は手堅いということではありますがいくら中心部でもこの強気な価格では中々販売は進まないかと思います。

タイ不動産市況の盛り上がりを見せた2017年から2020年第4四半期の新築コンドミニアムの価格推移ですが供給数、成約率は年々下がっているのに対し価格は変更ありません。

中古物件もタイ人オーナーは状況が変われどあまり価格を下げません。価格を下げてまで売る気がないのかプライドが反映されているのか分かりませんが新築プロジェクトでも安くなったような広告が打たれることがありますが実質ほとんど安くはなっていないケースが多いです。

上記のナイトフランク社の価格推移グラフもあまりに変化がないので正しいものなのかどうか疑わしいところもありますが…

 

ナイトフランク社の記事では2022年の中頃から不動産市況が持ち直してくるのではないかと書かれていますがバンコク中心部の新築コンドミニアムの販売は今後も難しいと思います。

割安で出てくる中古物件には魅力があります。

個人的には供給過剰の中でもまだまだ割高な新築コンドミニアムは度外視して登記前の投げ売り物件または少々築年数が経っていても立地が良く、管理状態も良い賃貸付けしやすい中古物件の動向に要注目かと思います。

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