ラオスがSNS規制への動き

 

今回はタイ不動産に関する記事ではなくタイの隣の国ラオスについての個人的な思い出と意見です。

ラオスとタイは姉妹国と言われ隣同士にあり言語も似ていますが国民性や国の雰囲気は全く異なるなとラオスに初めて行ったときに感じました。

ラオスはタイの北に面する国で『アジア最後の桃源郷』と言われる本当に静かな国で国民性もタイと比べても大変穏やかです。

2010年頃に初めて行きましたが高層ビル、鉄道、エレベーターのあるビル等がほぼ全くなく、インターネット、スマートフォンを利用している人もほぼいませんでした。当時最新のビエンチャンモール内のエスカレーターでエスカレーターの乗り方に戸惑って人だかりが出来ているくらいでした。
21世紀の文明に触れていないところが『アジア最後の桃源郷』と言われる所以であることと社会主義国家の為、所得格差というものも目に付きにくく隣のタイでは高級外車、コンドミニアム、華やかな衣装というものが至る所に競い合うようにありますがラオスは首都のビエンチャンであってもみんな同じような格好をしており田舎ではお金を使う場所が宿と屋台以外無く現地ラオス人であれば通貨は必要ないのでは⁉と思うほどゆったりとした国でした。

しかしここ最近ビエンチャンでも新しい商業モールが2か所完成し、搭乗ゲートがAとBのたった2つしかなかったワットタイ国際空港も拡張して7ゲートくらい?に増え韓国からの直行便が就航し韓国人旅行者が大変多くなったと昨年行ったときに感じました。

昨年行った時には若い世代を始めとしてスマホを使う人が大変多かったです。

スマホでSNSを使うことによって他国の文化、ニュースを一気に急速に知ることで、見えないところで急速にラオスの雰囲気も変わっていってるのではと感じることも多々ありました。

そこに来てSNS規制への動きに関する記事があったので取り上げてみました。

参考記事:Laos Moves to Register Private Online News Sites in a Bid to Control ‘Fake News’

SNSの利用にあたりアカウント登録、申請が必要になり破ると逮捕、罰金という規定をつくるように政府が検討しているようです。

これに対してドイツに本拠地があるラオス民主同盟は政府当局の『報道の自由への妨害』に反論する動きもあります。

昨年ラオスで発生したダム決壊のニュースはSNSで知った人が多く、もしSNSが無ければそれらを知ることが出来ず被害がもっと甚大なものになっていたとも言っております。

ラオスのテレビはタイのテレビニュース、ドラマのみでラオス語のラオスの番組はありません…確証はないので無かったような気がします。テレビ局があるのかどうかも良く分かりません。

どちらにしてもSNSが無ければ一般市民はラオスのタイムリーなニュースを知ることが非常に難しいかと思います。

今のところ統制、規制は無いようですがもし規制されるようになればこちら側もラオスの情報が掴みにくくなります。

中国企業が年々ラオスへ進出し国際鉄道計画もありますがラオスも中国と同じくGoogle,Facebook,Youtube,LINE等が禁止となり百度、Wechatとなれば中国一強の国になってしまうのかもしれません。

ラオスはまだまだインフラも不動産開発も全くといっていいほど手つかずなので、機会を伺っている国、企業も多いかと思います。
このSNS規制の動きはラオスの未来を決める重要なものになるのではないかと思います。

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