2021年新築コンドミニアム市況、コロナによる大幅値引きは期待薄?中古物件に要注目
タイのPrachachat社より2021年の住宅販売価格の予測についての記事がありました。
要約すると新築コンドミニアムプロジェクトの激減、販売在庫が増える、しかし割引プロモーションは2020年と比べると期待薄というコメントです。
戸建てを含む新規プロジェクトの供給数は2019年と比べ2020年は46.6%減少し79,408ユニットとなったようです。
1年で大方1/2の供給数減となります。
完成在庫を2020年の大幅値引きプロモーションで消化し今後の新規供給を抑えることでデベロッパーは事業運営のための現金を確保でき2021年の完成在庫については2020年程の割引を行う必要はないと予測されるとのことです。
2020年にそれほど魅力的な値引きが行われたプロジェクトはほとんど無かったようにも思えますが私が知らなかっただけかもしれません。
個人的な予測ではありますが多くの新築プロジェクトで大々的に大幅な値引きプロモーションが行われることはないかと思います。
そのプロジェクトの中でも階数や向きによって販売条件に不利があるお部屋数部屋のみで割引が行われる程度で皆が期待する元の価格から20%以上も割り引かれるような投げ売りプロジェクトが各地で発生するとは予測しづらいです。
とは言っても各デベロッパーの完成在庫の販売が順調だとも思えません。
タイのコンドミニアムの広告では派手にプロモーションを謳っていても元の価格より高い金額から大幅なディスカウント額が記載され困惑することが時々あります。
外国人投資家やタイ人富裕層が購入するような都心部の新築高級プロジェクトは供給自体が今後ほとんどないことから今後主軸となるタイ国内の不動産市況としては外国人投資家がタイ不動産を買わないというよりタイ国内の実需層が購入から遠ざかる、住宅ローンが通らないといったことが懸念される点かと思います。
数年前から続いた都心部CBD、CBD近郊エリアでのコンドミニアム開発の結果、現在は供給過剰は否めないのでこれから所有期間数年で出口として売却で出てくる多くのリセール物件の中で売り急ぐ物件、郊外で割安なコンドミニアム開発が続き新築価格に対抗して安さ勝負で売りに出されるリセール物件に魅力が出てきそうです。