バンコク都心部の新築供給0、タイ不動産に投資メリットはあるか2
前回バンコク都心部の新築供給0、タイ不動産に投資メリットはあるか、からの続きです
2020年に入り新築供給戸数が、がくっと下がっております。
コロナも影響ありますが2019年までに多くコンドミニアムが建てられたことからタイ人の中でも戸建て、タウンハウスに目が向き需要に変化があったこともあるかと思います。
コンドミニアムの新築販売価格は中々下がらずコンパクトな間取りが多いなかで同じ金額を払うのであれば少々郊外となっても広さのある戸建てを買うタイ人実需層が増えコンドミニアムの需要も落ち着きつつあります。
成約率が2020年末からグッと上がっており販売数が少ないなか成約率があがっているのは新規供給が少なく販売在庫が多く売れたのだと思います。
今後のバンコクのコンドミニアム市況は中古物件に目が向いていくと思われます。
新築販売価格が中々落ちないなか中古物件は各オーナーの状況、希望により売買価格が定まるので新築よりも割安なものが多く出てくるかと思います。
今までは買ったら価値は上がるということで新築志向が高かったですが今では選んで物件を買わないと購入後数年で買った価格より高く売れるという物件はかなり少ないかと思います。
CBDエリアとなると新築価格は㎡単価約25万バーツほどするので40㎡で約1000万バーツ、表面利回り5%の賃料設定は約42,000バーツとなります。
40㎡の単身者用の間取りで賃料42,000バーツは駐在員の賃料ゾーンとなり対象者が限られます。
駐在員待遇も企業によって様々ですが単身者で42,000バーツの賃料は好待遇な方となり駐在員の中でも対象者は少なくなります。
コロナ禍でホテルやサービスアパートのマンスリー金額も下がっているので4万バーツだとコンドミニアムではなくホテルやサービスアパートでも借りることができる可能性が出てきます。
コンドミニアムとホテルの賃料が同額であればやはりホテルに軍配があがります。
1ベットで4万バーツ以上の賃料、2ベットで更に高額となっても立地条件やお部屋の内装が優れており差別化がされていれば賃貸需要は常に一定数ありますので高級コンドミニアムの賃貸需要が無いという訳ではありません。
内装などで工夫、差別化をしないと高級コンドミニアムでも賃貸付けは難しくなります。
次回へ続きます