タイ、バンコクの新築コンドミニアムはなぜ暴落しないのか!?
9月に入り飲食店での飲食が可能になりデパートの営業も始まり夜間外出禁止や店内飲酒禁止はありますが少しコロナの規制が緩くなってきました。
まだまだ経済状態は良くない状況ですが、コンドミニアム価格は暴落していないか、格安になっていないかというお問い合わせを良くいただきます。
2021年9月現在でも安売りはされておりません。
バンコク中心部の築2,3年の高級コンドミニアムでまだ完売していないプロジェクトは多くありますがデベロッパーから投げ売りというような価格で売られていることはなく、むしろほとんど思うほどの値引きはありません。
この1週間以内に出されている価格表ですがトンロー駅前の超高級コンドミニアムESSE SUKHUMVIT36、プロンポン駅近のThe Diplomat 39をご案内します。
このESSE SUKHUMVIT36の価格表には驚きましたが未だに㎡単価30万バーツ超えという強気な価格帯です。投資目的では買うに値しない価格です。
The Diplomat 39も同じく㎡単価30万バーツ超えです。
コロナがあっても無くても変わらない販売価格です。逆にリセールの方が安く出ております。
デベロッパーが安売りしない要因として新規プロジェクトの減少が考えられます。
2021年は本当に新規プロジェクトが激減しました。
今までは覚えるのが追いつかないくらい新規プロジェクトがどんどん乱立しておりましたが2019年以降はバンコク中心部では数えるほどしか、全くといっていいほど新規プロジェクトがありません。
バンコク都心部では土地価格は高騰しており好条件な建築用地の取得も難しい現状です。
このような市況ではデベロッパーも新規プロジェクトを立ち上げにくい状況です。しかしデベロッパーとしては新規プロジェクトを作って物件を売らなければ売り上げになりません。
その為在庫ユニットを安売りせず、売り物を置いておくためにも安売りをしないのではないのでしょうか。
まだそれだけの余力もデベロッパーにはあることにもなります。
リセール(中古)物件についてもオーナー様の事情がない限りは特段安売り物件が多く出ているという状況ではありません。
たしかにこのコロナでタイ人でも失業した方、経済的に困窮してしまった方は多くいらっしゃいます。しかし貧富の格差が激しいタイではコンドミニアムを購入できる層の多くは中間層より上部に位置しあまりコロナの影響はないのかもしれません。
現在タイ不動産の流通、成約率は中古、新築共に低下しておりますが価格はそんなに低下していないという状況です。
売れない価格で販売に力を注いでも時間の無駄かと思いますが売れなくてもいいから価格は下げないという状態です。
タイでも2022年早々迄には観光客を通常に受け入れ開国をするのではと言われております。
そうするとコロナによるコンドミニアムの買い得という機会は無いのかもしれません。