タイ不動産市況、富裕層の厚みから見える好調な戸建ての販売市況

ナイトフランクの記事を参照し下記ご案内いたします。

タイ不動産の現在の市況ですがコロナの影響でコンドミニアムよりも戸建てに買い手が動いており、投資目的ではなく自己使用目的且つコロナで経済的ダメージを負わない富裕層の購入する1000万バーツ以上(約3400万円)の戸建ては年々販売率が上昇しているようです。

 

1000万バーツ以上の戸建ての販売件数ですがコロナ禍でもそこまで失速せず2015年から毎年販売件数は増えております

2015年から2020年戸建て販売件数

2020年の価格帯別の供給、成約件数(戸建て)ですが一番成約率が高いのは1億バーツ(約3.4億円)以上の価格帯となり418戸の内324戸販売し78%の販売率です。

2020年の価格帯別の供給、成約件数

外国人は土地付き戸建てを基本的には購入出来ないのでタイ不動産というとついついコンドミニアム市況の方にばかり目が向きがちですがこのような状況でも高級戸建ての売れ行きは良く年々需要、供給も増えていきそうです。

これはタイ人の富裕層の厚みが増しているという見方が出来るのかもしれません。

現市況で底値を狙って投資目的でコンドミニアムを購入するタイ人もいますがそれ以上に投資など関係なく自宅または別荘で戸建てを購入するタイ人も多くいるのだと思われます。

タイは世界の中でトップクラスの格差社会と言われております。

比較的平和なお国柄で食料も豊富で温暖な天候から飢餓や伝染病が流行するようなことはありませんが貧富の差は激しく数千万円する家や車を所有している富裕層もかなり多く存在しておりバンコクは東京に引けを取らず高級車だらけです。

相続税、贈与税が日本とは比べ物にならないくらい程安くお金持ちはずっと何代もお金持ちだということを聞きます。

今後この富裕層の膨らみから中間層がもっと増えればバンコクでのコンドミニアム投資も現地タイ人を賃借人ターゲットとすることができ、面白味が増すかと思います。

現状ですと賃料8,000バーツ未満へのタイ人の賃貸付けは可能ですがそれ以上になると難しく、反響数もないような状況です。

お金を使うことに対してあまり抵抗のない国民性なので所得が上がれば10,000バーツ以上でも現地タイ人の多くが借りるようになり現存する古いローカルアパートからコンドミニアムへの住居移転が進むかと思います。

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