コンドミニアム市場は急回復?2022年第一四半期レポート

ナイトフランク社の2022年第一四半期のコンドミニアムレポートをご案内します。

2022年第一四半期の新築コンドミニアムの供給戸数は16,247戸となり前年同期比で347.1%増加しております。

1年前はコロナ過の最中でしたがまだ完全に収束していない状況で300%以上増加しております。

15,000戸以上の供給は2562年(2019年)のコロナ以前の数字となります。

2018年からの新築販売戸数

個人的にそんなに新築物件が供給されているような感覚はないのですがこれはバンコク中心部ではなく新築物件のほとんどが鉄道新路線沿いの郊外へとシフトしているので気づきにくいのだと思います。

新築供給のエリア別でいうと郊外が54%、市街地が46%、セントラルビジネスエリア(CBD)は0%となりました。

2022年新築販売エリア割合

2022年新築販売エリア割合

販売価格のグレードAが12%、Bが45%、Cが43%となります。

タイ人実需層が購入する100万バーツ台の新築物件がほとんどを占めております。

2022年グレード割合

新築物件の成約率も悪くないようで2022年第一四半期の供給戸数16,247戸に対して既に7,074戸が成約済ということです。

販売在庫がかなり多くあるのではないかと思っておりましたが以外と売れているのかもしれません。

2018年からの需要供給成約グラフ

とは言っても成約率50%を超えるような年は2018年以降ないようなのでデベロッパーの在庫リスクの意識は当分引き続くかと思います。

2018年からのエリア別新築販売単価推移

新築物件の販売価格単価ですがこれは2018年以降ほとんど大きな変化はありません。

コロナの影響で下がるかと思われましたが建築コストが高騰しているのもあり僅かな変化しかありません。

CBDエリアの平均単価が239,955バーツ、市街地が115,755バーツ、郊外が63,435バーツとなります。

郊外とCBDでは約4倍の価格差があります。

新築価格は変わらず高いなと思うのでもし投資用で購入するのではあれば中古のCBDの物件、または新築であれば郊外で駅や商業施設が近い発展性のあるエリアで且つ競合物件が周りにないプロジェクトの物件を購入されることをお勧めします。

 

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