2024年のタイ、バンコクの不動産売買市況について

2024年も残り僅かとなりました。2024年は弊社で紹介並びに成約した新築コンドミニアムは0でした。

新築コンドミニアムの供給自体かなり少ないですし在庫がある都心部の新築コンドミニアム価格も中古物件と比べると割高となります。

来年以降も新築コンドミニアムの供給は郊外が中心でバンコク中心部での新築コンドミニアムの供給はかなり少ないままであると思われます。

エージェントが紹介しやすいこともありこれまで外国人購入者の大半は新築コンドミニアムを購入しておりましたが現在都心部の新築コンドミニアムは日本円で約5000万円以上することも決して珍しくありません。
中古物件を積極的に外国人に勧めるエージェントもあまり多くないのですが今後はバンコク中心部でコンドミニアムを購入したい場合は予算の関係上で中古一択となるようなケースが多くなるかと思います。

弊社では日本人オーナー様のお部屋をタイ人が買うというケースが大半でした。

今年はタイ人が買主か売主であると移転登記税が減税となる減税措置が取られておりました。
2025年も引き続き適応となるかは分からないのですがこの減税措置がタイ人買主の背中を少し押したのかもしれません。

この減税も重要ですが外国人が外貨で購入しなければならないという規制を撤廃すればタイ国内にあるタイバーツで買えるということになり、購入に踏み切る外国人も多数いると思うのですが外国人に対しては減税含め一切規制変更はありません。

タイ人の購入意欲が活発なのかといえばそうではなく住宅ローンの審査が厳しい状況で以前と比べ融資が通らない状況です。
今年のタイ人買主は住宅ローン利用者より現金購入者の方が多かったようなイメージです。

タイ人も住宅ローン審査が厳しいことから購入より賃貸のトレンドが高まっているような気がします。
賃料の予算も上がっているのか以前であれば2万バーツ前後のコンドミニアムの賃借人はほとんどが外国人であったのが最近はタイ人からも問い合わせや成約があります。

賃貸市況は売買と比べ活発であるように思います。

これまではコンパクトでリーズナブルなお部屋の成約が早かったのですが2024年の事例ではお部屋が100㎡以上あり、立地の良いリセール物件の成約スピードが早かったです。

そこで2024年の2件の成約物件事例をご紹介いたします。

Bangkok Garden

物件名:Project Bangkok Garden
所在地:Address Naradhiwas soi 24
最寄り駅:Station BTS Saint Louis
築年数:Built year 1998
間取り:Plan 2bedroom 2bathroom
面積:Area 105.72sqm
階:Floor 7
価格:Price 7,600,000Baht
単価 71,888バーツ/sqm
管理費/積立一時金 -バーツ/sqm(Common fee)/ –
デベロッパー:Developer
総階数、総戸数
Total floor,Total unit
10階建て 92戸(1棟あたり、複数棟あり)
想定利回りExpected yield 約5.5%

Bangkok garden物件紹介ページ

閑静な住宅街となるサトーンエリアに立地するコンドミニアムで周囲にはインターナショナルスクールや私立学校が多くあり教育機関やオフィスが多くあるエリアです。

築年数は経っておりますが100㎡以上の広さと立地環境の良さが決めてとなったようで日系自動車会社に勤めるタイ人の方が購入されました。

お子様がいらっしゃるとのことでやはりサトーンエリアが持つバンコクでも独特な環境と広さが決めてとなったようです。

The Waterford park

物件名:Project The Waterford park
所在地:Address Thonglo soi 5
最寄り駅:Station Thonglo
築年数:Built year 1993
間取り:Plan 2Bedroom
面積:Area 111.14sqm
階:Floor 7
価格:Price 7,500,000Baht
単価 67,482バーツ/sqm
管理費/積立一時金 38バーツ/sqm(Common fee)/ –
デベロッパー:Developer

総階数、総戸数
Total floor,Total unit
29階建て 1033戸
想定利回りExpected yield 約5.6%

Water ford park物件紹介ページ

トンローエリアのコンドミニアムの中でもかなり初期に建築されたコンドミニアムです。

トンローエリアでスクンビット通り、トンロー駅に近く好立地です。レストラン経営をされているタイ人が購入されました。

今トンローエリアで築浅でこの広さのコンドミニアムを買おうとすると4倍以上の価格となります。

20年以上前のコンドミニアムでは100㎡以上の広さがあるお部屋は珍しくないのですが、この10年以内のコンドミニアムでは100㎡以上の広さのお部屋のコンドミニアムが供給されることはほぼなく、あったとしてもスーパーラグジュアリークラスのコンドミニアムが多く、価格も1億円する以上ものが多いです。

バンコクガーデンもWater fordも平米単価は安いのですが広さがある分グロスが高くなるので当初は成約まで少し時間がかかるかと思いましたがすぐに成約となりました。

2024年の成約状況を見ているとパタヤやホアヒンなどリゾート地などでは100㎡以上の広さがあっても中々進展しませんがバンコク中心部で立地が良く100㎡以上あれば築30年程経っていても平米単価7万バーツ程であれば買いたいというタイ人は多くいるということです。

約30年前に購入されているオーナー様は平米単価5万バーツ前後で購入されているケースが多く30年保有して売却益も出せております。

バンコク中心部の超高級コンドミニアムの平米単価は約30万バーツとなりますが今から30年後にはこれよりも高く取引されるのかは全く予想できませんが、この先2-3年で高値で活発に取引されることは無いと思います。

今タイの不動産売買市況は良くありませんが時間を味方につけることができれば、20年後に思いもよらなかった利益が生まれるのかもしれません。

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