タイ不動産開発業者2020年上四半期の売上は!?

ナイトブリッジに出された記事を参考に2020年上四半期の売上、純利益と2019年同時期のものと比較した数値をご紹介いたします。

デベロッパー各社売り上げ

上記画像の水色の列は売上高、緑色の列が純利益となります。

Q1/63=2020年上四半期 Q1/62=2019年上四半期です。

それぞれに前年同期比との%がありますがほとんどが赤色となりマイナスとなっております。

上記24社で売り上げは前年同期比-29.06%、200億バーツ(約660億円)の減少、純利益は-43.19%、55億バーツの減少となりました。

メジャー社のみ売り上げ、利益ともに前年度より伸びております。
メジャーはMAESTROシリーズやエカマイ駅近くのFullerton、建築中のMARU EKKAMAI、ソイ22のAgustonといったリーズナブル物件から高級物件を手掛けるデベロッパーです。

上記の表の業者は上からプルックサー、サンシリ、AP、ランドアンドハウス、スパライ…とありますが要所となるようなところをご案内します。

上から2つ目のサンシリ社は売り上げは10%伸びておりますが利益は84.65%もマイナスとなっております。
不可解な状況ですがこれはサンシリ社が大幅な値引きプロモーションで売りさばいた結果売り上げはあがったが販売コスト(広告、販売業者への手数料)が大きく発生したとのことです。ほとんど利益が出ない価格で販売したのかもしれません。

Raimonland社の発表によると顧客の多くが中国人で昨年末から発生したコロナの影響でタイへの渡航が難しく引渡しを終えることが出来ていないユニットが多くあり、コロナが終息し渡航が可能になると引渡しが可能となるとのことで、まだ売上を計上できない状況のようです。
このような引渡しを延期せざるをえない状況のプロジェクトはいくつかあるかと思いますが終息がまだ明確に見えていない以上デベロッパーも歯痒い思いをしないといけません。
既に支払い済のダウンペイメント(手付金)を取り上げて契約解除して安く再販する可能性もあるかもしれませんが世界的に財布の紐がきつくなっている状況なので無下に契約解除はせず引渡し期限延長するので残代金を支払ってくださいという持久戦になっていくかもしれません。

SENA社は売り上げは下がっておりますが利益は前年同期比44.6%増です。これは阪急阪神不動産との合弁プロジェクトNiche mono sukhumvit bearingが竣工しそのプロフィットシェアの影響により増加したとのことです。阪急阪神不動産はこのNiche mono sukhumvit bearingが初のプロジェクトでした。SENA社にとって初の合弁プロジェクトだったのではないでしょうか。

チワタイ社は前年と売上はそこまで変わっておりませんが2期続けての赤字となっております。

上記業者の売り上げの中にはコンドミニアムや戸建て販売からの収益ではなく所有している用地を売却して得た多額の売り上げもあるかと思います。建築、販売費用がかからないので利益率が高くなります。

建築前のプロジェクトは延期や用地売却で対処できますが竣工済プロジェクトはそうはいきません。
今はどこのデベロッパーも在庫販売に躍起になっているので未成約住居や成約済でも引渡しが延びに延びているようなお部屋があれば交渉次第でかなり良い買い物ができるかもしれません。

安くてもプロジェクト自体に投資価値がなければ安物買いの銭失いとなるので物件の選定は重要です。

もしこのプロジェクトであれば投げ売り住戸、大幅値引き住戸を狙いたいというご希望があれば探し出しますのでお気軽にお問い合わせください。

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