外貨持ち込みでのタイ不動産購入について 銀行のルールが変わっております。

外国人がタイのコンドミニアムを購入する際は原則として外貨で購入しなければならないというルールがあります。

基本的にはタイ国外から売買代金となる外貨を銀行送金し外貨受け取り証明書を代金受け取り側の銀行に発行してもらい購入するというプロセスが一般的です。

しかしながら銀行送金をせずに購入することも可能です。

その際は売買代金となる外貨を空路で持ち込み空港の税関にて外貨を見せて申告をし持込証明書を取得、その後その持込証明書と外貨をタイの銀行へ持っていき口座へ入金することで所有権移転登記手続きに必要な外貨受け取り証明書を発行してもらうことができます。

しかしながら口座開設同様に銀行のルールが以前と比べかなり変わっており外貨を持ち込んだことでの外貨受け取り証明書を発行しない銀行が増えております。

数年前まではどこの銀行でも問題無くできたのですが今回私が数年ぶりに外貨を持込んで手続きをしようとしたところ複数の銀行から出来ないと言われたことで発覚いたしました。

何かの参考になればと思い持込の手順や各銀行の対応をご案内します。

持込についてですが売買代金となるタイバーツ以外の外貨を入国手続き(パスポートコントロール)を済ませたあとに出口の手前にある税関に申告いたします。

スワンナプーム空港の税関の写真ですが恐らくドンムアン空港でも同じような看板があるはずです。

中に入って外貨持込の旨申告をし外貨を見せ金額を確認してもらうのですが1枚1枚札束を数えて確認されることもありません。

自分で持込証明書に内容を記載するのですが目的欄にはコンドミニアム購入、物件名、部屋番号、買主名を記載します。

持込証明書

売買契約書の提示は求められませんでしたが持参しておいた方がいいかと思います。

次は上記の持込証明書と外貨を持って外貨入金先となる自分が口座を持っている銀行へ行きます。

いつもカシコン銀行にて手続きすることが多かったのですが今回カシコン、SCB、アユタヤ、バンコク銀行と行きバンコク銀行で手続きすることが出来ました。

カシコン銀行とSCB銀行では現在外貨持込による外貨受取証明書の発行はしておらず送金された外貨にのみ証明書を発行しているということでした。

アユタヤ銀行では証明書の発行は可能であるが外貨を入金する口座名義人と証明書に記載される買主の名義人が一致している必要があるということでした。

今回私は買主という立場ではなかったので自分の口座に外貨入金をするのですが証明書には買主の名前を記入してもらう必要があります。

銀行で有効な証明書を発行してもらえなければ外貨持込をした意味が無くなるのでどうしようかと思いましたがバンコク銀行本店にいったところ何の問題もなく証明書を発行してもらうことができました。

銀行によってルールやポリシーが異なります。先に行った3行で出来なかったのでバンコク銀行でも恐らく無理なんだろうな、行くだけ時間の無駄かと思っておりましたが行ってみて良かったです。

銀行のルールは突然変わったり変わったとしても情報を得ることは難しいので以前出来ていたことが突然出来なくなるということが発生いたします。

まだ今のところアユタヤ銀行やバンコク銀行では証明書の発行ができるので銀行送金ではなく外貨持込でタイのコンドミニアムの購入は可能ですがいつ出来なくなるかは分かりません。

また口座開設には長期滞在ビザが必要となるので現時点でアユタヤ銀行、バンコク銀行に口座がなく長期滞在ビザが無ければ外貨持込によるコンドミニアム購入は実現出来ない可能性が高いです。

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