2020年の振り返り、改めて気づくタイと日本の違い
2020年振り返ってみるとコロナに始まり未だ収束することなく続いておりニューノーマルという言葉が出来た通り生活環境が大きく変わりました。
私自身2020年はタイから1度も国外へ行くことはなくこのような年は初めてで何だかあっという間の1年でした。
人、お金の流れが止まり全世界が不況となるなか弊社は多くの方に支えられ2020年を乗り切れたことに感謝したく思います。
私共から物件を成約いただいたオーナー様、売却をお任せいただきましたオーナー様、賃貸付けをお任せいただきましたオーナー様、管理をお任せいただきましたオーナー様、皆様誠にありがとうございます。
そして2021年も何卒引き続きよろしくお願い申し上げます。
お問い合わせいただく内容も例年と異なり購入希望よりも売却希望、そして管理に対してのお問い合わせを今年後半多くいただきました。
コロナ禍でタイに来れない状況が続いたり、数年前に成約した物件の竣工、引き渡しが近づき管理業務の需要が高まっているかと思います。
弊社といたしましても2021年は物件販売より物件管理をお任せいただき賃貸付けや売却サポートに力を入れていきたいと思っております。
デベロッパーから直接購入した後タイローカルのエージェントに任せていたが連絡がつかない、コミュニケーションが上手く取れないといった経緯から物件が放置されてしまっているケースが想像以上に多くあるのだと気づかされました。
弊社のような物件管理を行う日系不動産会社がバンコクにあることが知られていないのだと思います。
また私自身タイに住んで9年目になりますがコロナ禍における政府の対応、国民の反応を通してタイと日本のお国柄の違いが新たに分かりました。
タイでは当初びっくりするくらい迅速的かつ強硬的なコロナ措置が取られました。
過去ブログ:徹底的?短絡的?なコロナ対策のバンコクの現状と1ヶ月後
店舗の営業禁止、アルコール販売禁止、夜間外出禁止令などが発表され即日または翌日に施行されます。
自粛要請ではなく法的な効力があるので違反すれば罰金が課されます。
このような措置を日本政府がとることは出来ないかと思います。
当初私もこの対応はやりすぎでタイ人の中で暴動のようなことが起こるのかと思いましたが何も起こりませんでした。
かたや日本では政府からの自粛要請であっても強い反発があり「コロナはただの風邪」だという自粛措置に反対する運動もある一方自粛警察と呼ばれる自粛を強制する人々もいるとニュースで連日で見ておりました。
タイでは日本と比べものにならないくらい厳しい対応が取られましたが大きな混乱や反対活動などはありませんでした。
タイの方が日本より開放的で日本は抑圧される社会だと言われていましたが実際は日本の方がまとまりを気にせずやりたいようにやれる、言いたいことがいえる社会になりつつあるのかと思いました。
どちらが正しいという意見、考えもありませんがこれだけ異なる状況を客観的に見ていると改めて、国や警察の持つ力、威厳が日本は他国と比べ低いのだなと感じました。
タイでも日本でも自殺者が例年より多いという発表がありましたがタイ社会はそこまで暗くなっていないようにも思えます。
タイ人は日本と比べ家族、親戚の繋がりが強く孤独になりづらい社会です。
そのような社会性もありながら食料自給率が高いので食費も安く、年中温暖で衣料費や光熱費もかからないので不況化でも生活しやすいのかと思います。
タイ社会でも観光業を含む多業種に影響があり多くの失業者が出ております。
先月弊社でタイ人スタッフの募集をしたのですが2日間で40名以上からの面接希望がありました。
驚くべき反響数でしたが返信しても返事がないことが多いというのもタイらしいところです。
ビジネス面では困ってしまう面もありますが考えすぎない、自分自身を追い込まないというのがタイ社会に根付いているものであり、コロナ禍で暗いニュースが続く中ではこのような文化の方が生きやすいのは確かだと思います。
仕事を探しに子供2人を連れ家族4人でバイクで600キロ先を目指すという日本では考えられないニュースもありました。
この家族の事情を知ったうえで言うのではありませんが、何が起こるか分からないこの世の中でもし自分が同じような状況下になった際この素直な発想と行動力を見習いたいと思いました。
コロナ禍で不動産の流通は以前と比べ低くなっておりますがコロナだからどうしようもないというのではなく、柔軟な考えと行動力でオーナー様からの賃貸付けや売却依頼の成約を目指します。
コロナの収束はまだ見えませんが暗くならずにタイ社会に溶け込むよう明るく淡々としていきたいと思います。
2021年もバンコクのコンドミニアムのことであればLYDEXをよろしくお願いいたします。