コロナ感染者数減少!タイ、バンコク不動産開発業者の変化
2020年も第1四半期が終了しました。
2020年始まってからはコロナのニュースで持ち切りのような状態で世界的に経済不況という状態です。
タイ不動産ももちろん影響を受けており不動産の流通は低下しております。
タイでは夜間外出は罰金、飲食店娯楽施設は閉鎖、アルコール販売禁止といった厳しい制限があり人の出歩きも少なくなっております。新築のショールームを訪れる人も少なく成約率は下がっております。
厳しい制限の甲斐あってかタイのコロナウイルス感染者数はかなり下がってきており現在では1日に20人前後で感染者数が増えそれ以上に回復している人がいる状況です。
段階的に新規感染者数も減っており回復者も多くなってきております。
5月からは現在の規制の一部は緩くなるのではと言われております。
災害が発生し物的損害が発生した訳でもバブル崩壊でもなく今回のコロナによる経済不況は各国政府の制限、自粛により発生したもので特殊なものであると感じております。
いつもと変わらない毎日を送れない訳ではないが人々が行動、消費を控えると2ヶ月で倒産してしまう会社が大小問わず世界中で出てくるということです。
今後タイの開発業者、デベロッパーは新規プロジェクトよりも在庫ユニットや今後竣工を迎える物件の販売に力を注ぐでしょう。
コリアーズの不動産レポートによるとBTSプロンポン駅近くのメトロポリスというオフィスビルをあのビールでお馴染みのシンハ―エステートが5288万ドル、約53億円でFenixPower社から買い取ったということです。
さすが多角経営のシンハ―社です。元々はビール会社で不動産デベロッパーとしての経歴は浅いですが都心、高級物件の開発に的を絞り今後それが難しいとなるとオフィスビルを買い取って収益化していくという柔軟性があるように見えます。
日本でも三井不動産や三菱不動産などの大手開発業者は自社ビルを多く持ちそこからの賃貸収入もキャッシュフローバランスの中で大きく占めるかと思いますがタイの開発業者は自社ビルを持っているイメージがありません。
私が知らないだけなのかもしれないですがオフィスビルや商業施設を運用しているタイの不動産開発業者はかなり少ないかと思います。MQDC社くらいしかパッと思いつきません。
コンドミニアム、戸建てという住居を建てて売ると資金回収は早く出来て良いのかもしれませんが目先の利益重視で進めると安定化が難しく建てては売りを繰り返すしかありません。
今後は開発業者によるオフィスビル運営、アパート運営が進んでいくかと思われるような状況です。